今日発行された新しい紙幣。東京証券取引所では、福沢諭吉から渋沢栄一へ出身地の地酒を使った水合わせの儀が行われた。渋沢栄一の地元の銀行では、両替枚数に上限を設け、新紙幣が多くの人に行き届くようにした。きょうは、85人が両替に訪れたという。両替をしたが記念にとって置く人も多い。これまでも偽造防止を強化するため、約20年ごとに新紙幣が発行されてきた。今回違うのは、前回より刷られる枚数が減ること。理由はキャッシュレス化。財布の主役の1000円札は約3割少なくなる。食料品の購入や外食での支払い方法について、2018年には56%が現金だったが、2023年には74%がキャッシュレスだった。キャッシュレス化を受け入れるため、愛知県東海市では、高齢者向けキャッシュレス講座が開かれていた。東海市で来月から始まる物価高対策キャッシュバックでは、キャッシュレスのみ対象となる。新紙幣発行は今回が最後となる可能性もある。現在流通するデジタル通貨は民間のものだが、日銀が発行すれば、一気に移行が加速する。日銀はデジタル通貨の技術を検証中だが、現時点で実用化の計画はないとのこと。デジタル通貨の発行には、日本銀行法の改正が必要となり、国民の判断も求められるという。