千葉県の松戸市と習志野市を結ぶ新京成電鉄は、4月1日、京成電鉄と経営統合する。会社名とともに長年親しまれた新京成線の名前が消えることになる。新京成電鉄は、京成津田沼と松戸の間26.5キロを結ぶ鉄道。戦後まもない1947年、旧陸軍が演習に使っていた線路を活用して一部区間で開業し、1955年に全線開通。戦後の高度成長期に沿線で次々と団地が開発され、通勤通学路線として利用者を増やした。親会社の京成電鉄とは独立した鉄道会社として運営されてきたが、将来の人口減少を見据えて「経営の効率化・意思決定の迅速化を図る」などとして、4月1日付で京成電鉄に吸収合併されることになり、新京成電鉄は78年の歴史に幕を下ろす。新京成線は、京成「松戸線」と名を改め、長年親しまれた「新京成」の路線名はきょう消えることになる。駅や車両のデザインは京成電鉄のものに統一されるが、ダイヤや運賃の変更はなく、定期券なども引き続き使用できる。