肥満症の治療薬をダイエットに利用するケースが増えている。今回、保険適用となった「ウゴービ」は、GLP-1受容体作動薬というもので、以前から糖尿病治療薬として処方されてきた。しかし、こうした薬がインターネット上では「医療ダイエットで楽やせ」などの言葉で自費診療で処方するという広告が多くみられる。中には、10分程度のオンライン診療を行うだけで薬を郵送するというものある。日本医師会は、受容体作動薬をダイエット目的で処方することに警鐘を鳴らしている。糖尿病や肥満症の治療目的以外で使用した場合は副作用が報告されず、実態がつかめないこと、また薬が必要な患者に行き渡らない可能性もあるという。