石川県能登町の能登牧場を訪れた。石川県を代表するブランド和牛「能登牛」は肉の柔らかさや脂のおいしさに定評がある。この牧場では4棟の牛舎で焼く900頭の能登牛を飼育している。能登牛はオレイン酸が高く、脂の融点が低いため口溶けが良い。地震の影響で牛舎に亀裂が入ったり地盤沈下したりしている。水を十分に与えられず、弱って死んでしまった牛もいたという。地震と豪雨の影響で離農した生産者もいた。さらに、本当の影響はこれから現れてくると能登牧場の平林さんは言う。地震のあとに牛を仕入れることができなかったため、これから出荷頭数が数年間減っていってしまうという。平林さんは再建の第一歩として新牛舎の建設を始めた。牛舎を修復し、飼育頭数を戻す計画。平林さんは「全国のみなさんに能登牛をもっと知ってほしい」などと話した。
