アプリがアルコール依存症の治療を始めるきっかけになることが期待されている。厚生労働省によると1日のアルコール適正量は男性で約20g・ビール500ml、日本酒1合などが目安。専門医のさくらの木クリニック秋葉原倉持穣院長は「適正アルコール量でも飲酒週3日以上行う人は依存症予備軍の可能性がある」とした。厚労省によるとアルコール依存症は否認の病といわれ患者が認めたがらず治療が遅れることがすくなくない、過度なアルコール摂取は脳卒中、心筋梗塞などを発症するリスクが高くなるという。アルコール依存症専門医療機関は去年9月時点で全国でも230カ所で東京都で9カ所、高知県では1カ所のみでこうしたことから依存症が悪化してから受診する事例も少なくないという。アプリ治療で期待できることについて倉持穣院長は「アルコール依存症の患者は内科受診をきっかけに治療を始めるのがほとんど。アプリを活用した治療は専門医でなくても研修を受ければ可能なので依存症治療の裾野が広がることが期待」としている。アプリ活用の治療とは、高血圧分野ではすでに行われている。