2014年5月瀬戸内寂聴さんから中村ディレクターに、腰の激痛で入院したとのメールが届いた。腰椎圧迫骨折と診断され、コルセットをしないと耐えられないほどの痛みに襲われた。食欲もなくなり一時は精神も不安定な状態となった。入院中は苦痛を訴えるメールが度々届いた。さらに胆嚢にがんの疑いが強い腫瘍が見つかった。全身麻酔での手術は高齢者には負担が大きいが、瀬戸内さんは手術を決断した。手術後に何か書けるかもしれないからワクワクするとカメラに笑顔を見せた。
瀬戸内寂聴さんは京都市右京区嵯峨野に住んで42年になる。度重なる入院で去年は主の不在が続いた。去年9月下旬に手術を終えた瀬戸内産が戻ってきた。ディレクターが訪れると、3ヶ月間寝たきりだったが、歩行器を使いながらも歩いていた。久しぶりにお酒を飲んだが、10分もしないうちに椅子に座っているのは辛いと横になってしまった。瀬戸内さんは退院後、週2回のリハビリに熱心に取り組んできた。目標は自分の足で立つことと、長時間机に向かうこと。もう1度小説を書きたいとの思いが瀬戸内さんを突き動かしているように見えた。
瀬戸内寂聴さんは京都市右京区嵯峨野に住んで42年になる。度重なる入院で去年は主の不在が続いた。去年9月下旬に手術を終えた瀬戸内産が戻ってきた。ディレクターが訪れると、3ヶ月間寝たきりだったが、歩行器を使いながらも歩いていた。久しぶりにお酒を飲んだが、10分もしないうちに椅子に座っているのは辛いと横になってしまった。瀬戸内さんは退院後、週2回のリハビリに熱心に取り組んできた。目標は自分の足で立つことと、長時間机に向かうこと。もう1度小説を書きたいとの思いが瀬戸内さんを突き動かしているように見えた。