来月10日、アルゼンチンの大統領に就任するハビエル・ミレイ氏。ボサボサ頭と革ジャン姿で選挙に臨んだミレイ氏はその過激な選挙パフォーマンスが話題になっていた。自らを百獣の王ライオンに例えた歌を熱唱。さらに、これまでの政策をぶった斬るとチェーンソーを振り回し支援者らを先導。当選の背景に厳しい経済状況が関係しているという。ブエノスアイレスの住民は「スーパーの物の値段も毎日上がっている。ドルとペソの為替レートもめちゃくちゃ」などコメント。多くの国民が貧困状態。一部の若者が犯罪組織に入るなど悪循環が続いている。そんなミレイ氏は経済政策として中央銀行を廃止し通過をペソからドルに変えるドル化政策を打ち出している。第一生命経済研究所の西濱氏は「自国通貨ペソが下落。それに対して金融政策がまったく追いつかない状態。ある種アメリカという国の信頼におんぶにだっこしてしまおうというのがドル化」など指摘。さらにこの政策には貨幣価値を安定化させる以外に海外投資呼び込みという意図もあるという。