自民党最大派閥・安倍派は安倍元総理が死去してから会長不在となっていた今後の体制をめぐり総会を開いた。新会長は当面置かず、塩谷会長代理が自らが「座長」に就任する案を提示し全会一致で了承した。塩谷会長代理は「会長となる人ができるだけ早く出てきてほしいという期待はある」などと話した。派閥の最高意思決定機関である「常任幹事会」の新たな設置も了承され、松野官房長官や萩生田政調会長らの有力議員の「5人衆」が入るものとみられる。常任幹事会の人選は塩谷氏に一任されたが、体制を巡って対立を深めている下村元文部科学大臣を幹部にするかなど内紛の火種を抱えた状態が続いている。