自民党政治を形作ってきた派閥そのものにも矛先が向かった。岸田派をきっかけに他の派閥も相次いで解散を発表した。二階俊博元幹事長がインタビューに応じた。派閥の解散を決めた背景を聞かれ、二階氏は「派閥が悪いって一生懸命みんながワーワー言うから、ならやめたらいいじゃないかって。こういうことですよ」と答えた。平成の政治改革で自民党は全派閥を解散したが、その後次々と復活し自民党の権力闘争の拠点となり続けた。二階氏は派閥がない純粋な水みたいなのが集まってもなんのパワーにもならない、派閥というものをどう活用していくかが大事、我々も若い頃「カネあるか」と聞かれ政策を聞く人は誰もいなかったと話した。幹事長在任中に50億円の政策活動費が支給されていたことについては「50億もカネ使って」と怒ってくる人は誰もいない、私が幹事長のときよりもたくさんカネを必要とした時期がある、そういう時期と比べて政治にカネがかからなくなってきたことも事実と述べた。次の衆院選挙には立候補しない考えを示している二階氏は、時代に合わせて政治は変わる必要があると口にした。