野田執行部の狙いについて並木記者は「1つは刷新感。幹事長・政調会長は小川さん・重徳さんというともに閣僚経験がない50代前半の議員に若返りを図った。一方で国会対応と選挙対策は継続性を重視している事が伺える。笠さんはこれまで安住前国会対策委員長のもとで自民党と対立する手法を見てきたし、大串さんは次の衆議院選挙の候補者擁立を進めてきた経緯がある。野田さんに近い議員の1人は『党を担う次の世代の中堅議員を育てる狙いもある』と話している。人事なので様々な受け止めがあるのは当然だが、野田さんがきのう『ノーサイド』『挙党態勢』を強調した一方で、幹事長をはじめ主要ポストを自身を支援した人で固めた。人事は昨夜から調整が続いていたが、『党内がまずいことになりかねないと野田さんに忠告した』と言う人もいたほど。それも意識してか、幹事長に指名された小川さんはきょう『党内の皆さんと真摯に丁寧に向き合いたい』と話している。早期の衆院選挙の解散も取り沙汰される中、新執行部としては”挙党態勢の構築”という課題にも向き合うこととなりそう」と伝えた。