自民党の石破新総裁の記者会見について政治部・山本雄太郎記者が解説。石破新総裁は「新政権が発足するため、いずれかの時期には国民の審判を賜らなければならない。ただ、具体的な時期については、総理大臣に指名されたときに考える」と述べた。また、できるだけ早く論戦しなければいけないという観点と、野党とも論戦を交わしたうえで判断するという、この2つを踏まえて判断したいと述べた。また不記載があった議員への公認の件だが、党の選挙対策本部で適切に判断するという、従来の選挙戦での主張というのを繰り返していた。そして党役員人事、それから内閣の人事含めて白紙だとして、総裁選挙で争った8人について「それぞれ立派な見識、政治姿勢をお持ちなので、最もふさわしい役職にお願いする」と述べた。このうち、党の幹事長については、選挙に強い方がいいと、条件だということを話していた。そして人事の時期については、10月1日より前にという話をしていた。今回、9人の候補者が出て、誰が決選投票に残るか、最後まで読めないという、異例の選挙戦となった。ほとんどの派閥が解散を決めたことで、誰かに言われて候補を決めるのではなくて、議員それぞれの判断で決めたという人も多かったと思う。衆議院選挙を控える中、党員票の結果を軽視すれば、国民の反発を生むという指摘もあったけれども、石破は多くの党員票も獲得している。決められたルールの下で、過去最長の期間の選挙戦を経て、選んだ総裁となる。今後の課題については「今回の総裁選、当日になっても、誰が勝つのか見通せないという異例の選挙戦になったので、それだけに、すでに投票先を決めている議員の引き剥がしというのも活発化した。選挙戦が激しくなった分、陣営間の感情面でのしこりというのが残ってしまう可能性もある。衆議院選挙も控える中、まずは挙党体制、党内融和というのを、いかに構築できるかというのが課題になる」などコメントした。