明日が会期末の国会。参議院では野党側が提出したガソリン税の暫定税率を来月廃止する法案の決議が土曜日のきょうも行われることになっている。国会ではきのう、野党側が提出したガソリン暫定税率廃止法案の採決が衆議院本会議で行われ、野党各党などの賛成多数で可決され、参議院に送られた。参議院本会議では法案の趣旨説明と質疑が行われた。自民党・船橋利実氏は「代替財源をどのように考えているのか」などと述べ、これに対し立憲民主党・重徳政調会長は「選挙目当ての1回かぎりのバラマキに使うぐらいなら今年度分の暫定税率廃止の財源として活用すべきでは」などと答えた。きょうも参議院財政金融委員会で質疑が行われることになっていて、国会は来月の実施が見込まれる参議院選挙を意識した異例の展開となっている。立憲民主党は質疑終了後、直ちに採決を求めているのに対し、自民党は国民生活に密接に関わる法案であり拙速な採決は認められないとしていることから調整が行われる見通し。参議院では与党が多数を確保しているため、法案の成立は難しい情勢。