自民党と日本維新の会の社会保障改革の1つがOTC類似薬の保険適用見直し。OTC類似薬は処方薬の中でも市販薬と似た成分と効果の薬で、湿布薬や解熱鎮痛薬などが含まれる。保険適用外の基準を巡っては成分・効果以外にも使われるシチュエーションやその薬がその人にとってどこまで必要不可欠なものかなど様々な考慮要素があり、専門家からは「議論して決めるのが難しく、どうしても不公平感が出てしまうのではないか」などの意見も出ている。日本総研の試算では類似薬を保険適用外とした場合医療費を最大1兆円程度削減できるとされ、財務省関係者は適用外にする範囲によって医療費を大幅削減できるとしている。専門家は「自分で病気を判断して誤った薬を購入するケースも配慮しないといけないが、保険適用で安価な薬を大量にほしいという患者もいるため何らかの規制も必要だと思う」など話した。
