近年、アルツハイマー病の正確な診断には原因物質を可視化するPET検査が使われている。アルツハイマー病の原因物質とされているアミロイドβというタンパク質が脳にどれだけ溜まっているかを確認できる。去年、保険が適用されたが、3割負担でも費用は7万円以上。新たな検査法の研究が大分県で行われて。血液だけでアルツハイマー病を診断できる血液バイオマーカー検査。調べるのはアミロイドβとそれに似た物質。通常、どちらも脳内から血液中にわずかに排出されているが、アミロイドβは脳内で塊になりやすく、もう一方は塊になりにくい性質がある。そのため、アルツハイマー病が進行すると、アミロイドβは排出されにくくなる。そこで、血液中の2つの物質を検出することで、アルツハイマー病の可能性を推定しようというもの。研究では軽度のアルツハイマー病が疑われる約100人を検査。その結果、診断の制度はPET検査に匹敵することがわかった。アルツハイマー病の診断は簡単に素早く行えるようになると地域の医師も期待している。