蜜月中露の裏側について。神田外語大学・興梠一郎教授によると、中国が今ロシアと連携を強化しているのは「経済的には割に合わないが、政治的には割に合う」という考えがあるからだとしている。根底にはアメリカの民主主義と中国の権威主義といった政治システムの違いがある。中国は同じく権威主義のロシアが倒れると次は自分たちが倒れることを恐れている。中国も自国の経済が低迷化している中で、米国と対立をすることは避けたいところだが、核保有国であるロシアと連携を強化することで、政治的には対米国の交渉カードになるということで、重要だとしている。対ヨーロッパでも対米国が重要。中国・習近平国家主席は今月、5年ぶりにヨーロッパを訪問。EUの中核であるフランス、中国の掲げる経済圏構想「一帯一路」の参加国であるハンガリーとセルビア。それぞれの国と経済関係など、連携の強化を確認した。興梠教授によると、中国は米国とEUの連携を切り崩すねらいがあるとしている。