自治体・企業もカスハラ対策が広がっている。東京・東大和市では顔写真を廃止し名字のみの名刺を作り、品川区、京都市、船橋市では名字のみの名札を使っている。佐川急便では今年3月、SNSで名前を拡散される恐れや女性ドライバーからの不安の声があり、トラックに掲示していた名札を廃止した。タリーズコーヒーでは2022年5月にイニシャルと知識やスキルを表現した星の数を載せた名札にした。村嵜さんによると「カスハラする方は頭に血が上ってる状態にあることが多く、別のスペースに誘導するなど時間を経過させ落ち着かせるなど工夫するのがいい」などと説明した。