きょうのトレたまは塗装が自然に剥がれる“液体”。この液体を塗ることで汚れが自然に落ちるという。東京・墨田区にある花王のすみだ事業場で実証実験。コンクリートの中央に液体を塗ると、時間を追うごとに膜が外側からめくれ、中央に丸まっていく。5時間後、乾燥ができていない部分を除いてコンクリートの表面ごと剥がれた。汚れや塗装が染み込んだ表面の層を取り除くことが可能。花王の上席主任研究員の牛尾さんは樹脂が乾燥する際に収縮する力を内部応力という。その力を応用して自発的に剥離するようなメカニズムとなっていると述べる。花王は内部応力を意図的に生じさせる素材の組み合わせを選定。100種類以上の原料を使って研究を重ね今回の技術が誕生したという。製品化に向けた動きも進んでいる。花王は開発した技術をビルや船舶など修繕面積の広いものに利用を想定。すでにゼネコンや塗料メーカーから問い合わせがあるといい、年内の製品化を目指している。牛尾さんは思いもよらない用途が出ると思う。いろいろな会社にアプローチしてニーズを発掘していきたいと述べる。
