東京電力は新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所7号機で進めていた原子炉に核燃料を入れる作業がきょう未明に完了したと発表した。作業は再稼働に向けた検査の一環として今月15日から始まっていた。今月17日には設備の不具合でおよそ16時間にわたり作業が中断したが、東京電力によると安全上の問題や外部の環境への影響はなく全体の計画に大幅な遅れは出なかったという。東京電力は今後、原子炉に核燃料が入った状態で非常時に原子炉を緊急停止させる設備や冷却設備などの性能を検査するとしている。一方、再稼働の時期については今後の工程に見通せない部分があるなどとして未定だとしている。柏崎刈羽原発の再稼働については現時点で地元の同意は得られていないが、新潟県の花角知事は「原子炉に核燃料を入れることは検査の工程の1つで、県の議論に影響はない」という考えを示している。