観光地に旅行者が集中し、地域住民の生活や自然環境に影響が出る「オーバーツーリズム」が各地で課題となる中、阿蘇市でも阿蘇山や阿蘇神社など観光地の周辺を中心に渋滞が大きな課題となっている。今月の大型連休中、草千里の駐車場には車の長い列ができていた。こうした中、阿蘇市が地元の観光業者などと新たな対策を取りまとめ、取り組みを支援する観光庁に提出したことが市への取材で分かった。具体的にはAIを活用して車を認識するカメラを一部の観光地の駐車場に設置し、混雑状況をホームページで確認できるようにする他、草原を活用したアクティビティを開発し、観光客の分散を図るなどの対策が盛り込まれているという。阿蘇市は「国に採択され次第、これらの対策を順次始める」としている。