「虫の心配のない土」が世界から注目されている、開発者に密着した。土の名前は「クリスタルグレイン」、虫の食べ物である有機物を含んでおらず、虫の心配がない土として注目されている。社長の荒磯慎也さんは、製造・受注・発送などの作業を1人でこなしている。クリスタルグレインの原料は北海道でも採れる天然鉱物、天然鉱物の穴に独自の技術で肥料を浸透させている。水を注ぐと養分が溶けだし植物が根から吸収する仕組み。虫の心配がないため屋内での栽培も楽しむことができる。2015年にラテラを創業、もう1人の社員は北大名誉教授の父・恒久さん。開発のきっかけは、施設に入所した畑仕事が好きだった大叔母さんへの思いだという。UAEの大手財閥がこの土に注目、UAEの食の安全保障に悩むなか農業の新たなビジネスを探していた担当者の目にとまったそう。独自のアイデアで世界へ、親子の夢は大きく膨らんでいる。