米粉や砂糖、水飴などを固めて作り、水気が殆どない干菓子は薄茶の席などで供される。京都出身のグラフィックデザイナー、木本勝也氏は消費者と直接関わり合いたかったと、干菓子のデザインをアレンジ。パズルのような扇形の落雁は季節に応じ、様々な形をつくって楽しんで貰いたいという。SNSではフォトコンテストを行い、落雁を組み合わせた写真を募集した。夏季には色とりどりの魚型の落雁、金平糖のセットを販売している。落雁の主な材料は高級な和三盆糖で、まろやかな味わい、口溶けの良さを楽しんでもらうべく、つなぎのものは加えない。そして、木本氏は時代を先取りしたものづくり、京菓子の新たな可能性を追求し、甘夏、桃、ぶどうのピューレを使ったフルーツ羊羹を発表。