イチローさんが女子高校野球の競技力向上を目的に始めた真剣勝負。イチローさんと松坂大輔さんの2人の元メジャーリーガーがいるKOBE CHIBENが高校野球女子選抜と対戦。試合前、フリーバッティングの際にはイチローさんが女子選手にアドバイスを送る姿も。今年が3度目となった対戦。もちろん先発のマウンドに立ったのはイチローさん。これまでで最速の138キロを投じ、相手が女子高校生でも本気モードを見せる。5回、3度の対戦でノーヒットのイチローさんの第2打席、足を引きずりながらも疾走し2ベース。日米通算4，367安打のヒットメーカーが3年目でようやく初ヒットを放つ。しかしその後、神村学園の樋口が大ファインプレーでイチローさんのホーム生還を阻止する。すると7回、試合前にイチローさんから打撃指導を受けた神戸弘陵学園の谷川がセンター前にはじき返す。イチローさんの第3打席では岡山学芸館の堂前が見逃し三振を奪うと、蒼開の加川は松坂さんから見逃し三振を奪う。奮闘を見せる女子選抜に一切手を抜くことなく全力で勝負に挑むイチローさんは、9回・116球を投げ2年ぶりの完封勝利。しかしそれ以上にこれまで支援を続けた高校女子野球の成長を実感した試合となった。試合後、イチローさんから三振を奪った堂前さんは「まさか取れると思っていなかったので、自分の中で一生の思い出になりました」と言い、イチローさんは「僕は三振が少ない選手なんですよ。しかも三球三振だからね。誇って良いと思いますよ」と言った。