厚生労働省が公表した人口動態統計の速報値によると、今年1~6月に生まれた子どもの数は、外国人を含めて37万1052人。去年同期比で3.6%の減少。2000年以降で最小となった。日本人の出生数の推移は、去年は77万人余と、国が1899年に統計開始して以降初めて80万人を下回った。今年も今のペースのまま推移すれば、過去最小だった去年より少なくなるおそれがある。こども家庭庁は、未婚化や晩婚化などが影響していると考えられ、2030年代には20代や30代の人口が大きく減ることから、今後集中的に対策に取り組みたいとしている。専門家は、若い世代が子どもを持つことを選択できる経済環境を整える必要があると指摘する。