長崎には戦争の記憶や被爆の実相を伝える木がある。爆心地から約800mに位置する山王神社にある市指定天然記念物の被爆クスノキは、80年前の原爆の爆風や熱戦を耐え抜き今も生き続けている。長崎平和推進協会継承部会員・森田博滿さんは被爆クスノキに勇気付けられ、これまでの成長を支えてきた。枯死寸前になった時には治療に土壌の改良や選定などで1000万円以上の治療費を費やした。自身も被爆した森田さんは当時の体験をこれまで子どもから外国人まで語り聞かせてきた。2年前から交流証言者として森田さんの被爆体験を講話で伝えている長崎市出身の小川由姫さんは「私を通して少しでも森田さんのメッセージが伝われば」と話す。
