今回は、発火しないリチウムイオン電池を開発した開拓者であるエリーパワーの吉田博一会長に迫る。リチウムイオン電池は停電時の予備電源として使われる大容量のものからポータブルタイプまでさまざま。今や生活に欠かせないものになっているが、一方で事故も多発している。燃えない電池の要となったのがリン酸鉄。発火の原因の一つが熱暴走。リン酸鉄は耐熱性があり、これを材料にすることで発火のリスクが少ない電池を実現した。そしてさらに、電極を何枚も積み重ねる構造で均一に隙間を作り熱を逃がしやすくした。また、不純物の徹底排除も欠かしていないという。製薬工場並みの清潔さを維持する全自動の製造ラインには150億円を投資。これにより、これまで10万台以上を出荷した。また、被災地のライフラインとしても活用されている。吉田会長は、安全な電池を作れば世の中の役に立つと思い立ち、69歳でエリーパワーを起業した。
