能登半島地震からまもなく8か月。現在、横浜市内にある約50軒の銭湯のうち半数以上は能登半島にゆかりがある。今月20日から横浜都市発展記念館(横浜・中区)で始まったパネル展では銭湯を通した横浜と能登とのつながりを紹介した写真などが展示されている。横浜の銭湯は幕末の開港以降、多くの人が移り住むとともに増え昭和40年代にはおよそ350軒あった。銭湯経営は主に出稼ぎとして横浜に来ていた能登地方の人が担ってきた。かつて銭湯経営で成功した人々は故郷への恩返しとして鳥居や狛犬などを寄進していた。横浜・西区にある昭和26年創業の銭湯の女湯には珠洲市にある見附島(軍艦島)の絵が描かれている。