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「西村教授」 のテレビ露出情報

社会部・災害担当の及川緑記者の解説。南海トラフ巨大地震の確率、あの日向灘の地震とは関係がないということだが、ではなぜこれほど上がったのだろうか。実は南海トラフの巨大地震の確率は1桁単位で毎年算出されている。去年は74%から81%、ことしは75%から82%だった。地震調査委員会ではこの最小と最大の数字をそれぞれ四捨五入する。すると去年は70と80、ことしはともに80、このため大きく確率が上がったように見える。ではこの80%程度という数字だが、これはどう受け止めたらいいのだろうか。地震や地殻変動のメカニズムに詳しい西村卓也教授はこのように話している。すごく危なくなったということではなく「地震の予測に不確定性がある中での1つの数字としてとらえるべき。確率に一喜一憂せず、備えを強化し、防災意識を高めていくことが重要」。
この不確定性というのは、これはなぜこう言ってるのだろうか。実は確率の出し方についてはさまざまな方式があり、それによって数字が変わりうる。過去、南海トラフで起きた地震。単純に計算すると、発生間隔は平均しておよそ119年になる。単純に計算するとここから今現在は80年ぐらいということになる。実は南海トラフの確率を出す際、直前に起きた地震の規模が大きければ次の地震までの間隔が長くなり、逆に規模が小さければ間隔が短くなる、つまり早く起きるとする計算手法が取られている。昭和の地震というのは、それまでと比較すると規模が小さいものになる。この119年という間隔よりは短い間隔、早く起こるという計算結果になる。一方、西村教授によると、もし別の手法で計算した場合、確率は20%から40%くらいのものもあり、こうしたことからも不確定性があると指摘している。この差はどう捉えればいいのだろうか。確実なのは南海トラフ巨大地震は過去に繰り返し起きていることが分かっている地震だということだ。昭和の地震からもう80年がたつ。西村教授は地殻変動のデータから見てもひずみはかなりたまっていて、確実に地震の発生に近づいていると指摘している。しかも起きた場合の被害は極めて甚大。そのため確率の変化に一喜一憂せず、次の地震に対する備えを強化し続けることが重要だと訴えている。さらに南海トラフにかぎらず、千島海溝、日本海溝の巨大地震の確率も高い。今回の発表を揺れや津波への備えを進めるきっかけにしていただきたいと思う。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年1月16日放送 7:00 - 7:45 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(ニュース)
社会部・災害担当の及川緑記者の解説。南海トラフ巨大地震の確率、あの日向灘の地震とは関係がないということだが、ではなぜこれほど上がったのだろうか。実は南海トラフの巨大地震の確率は1桁単位で毎年算出されている。去年は74%から81%、ことしは75%から82%だった。地震調査委員会ではこの最小と最大の数字をそれぞれ四捨五入する。すると去年は70と80、ことしはとも[…続きを読む]

2024年11月27日放送 21:54 - 23:10 テレビ朝日
報道ステーション(ニュース)
昨日あった地震は震源が石川県西方沖、深さは7キロ、規模はM6.6。この震源近くにあるのは羽咋沖西断層と白衣沖東断層。一方、元日におきた能登半島地震は門前断層帯、能登半島北岸断層帯、富山トラフ西緑断層にまたがる範囲で断層がズレたと見られている。京都大学防災研究所・西村卓也教授によると元日の地震でこの断層帯が両端までずれたのではなく一部動かず周辺にひずみがたまっ[…続きを読む]

2024年8月15日放送 17:55 - 18:18 NHK総合
ニュース(ニュース)
今月8日に宮崎県で震度6弱の揺れを観測したマグニチュード7.1の地震を受けて、南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震への注意を呼びかける臨時情報が発表されてからきょうで1週間となり、国による注意の呼びかけは午後5時に終わった。気象庁と内閣府の会見のポイントを解説。日向灘での地震について、小さな地震があったこともあり、この地域では引き続き注意してほしいとの指摘[…続きを読む]

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