- 出演者
- 渕岡友美 檜山靖洋 首藤奈知子 三條雅幸 今井翔馬 神子田章博 是永千恵
オープニング映像とキャスターらの挨拶。
渋谷からの中継で全国の天気予報。
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- 渋谷(東京)
政府の地震調査委員会は日本周辺の海底や全国の活断層で想定される地震発生確率について毎年1月1日時点で計算し公表している。このうち南海トラフで想定されるマグニチュード8〜9の巨大地震は、今後30年以内に発生する確率が従来の「70から80%」を「80%」に引き上げた。今週月曜日は去年8月に発生した日向灘での地震は今回の確率には影響しておらず、想定している巨大地震が起きない限り時間の経過とともに確率が上がるとしている。今回確率が引き上げられたことについて地震調査委員会の委員を務める京都大学防災研究所・西村卓也教授は将来自身が比較的切迫していくという覚悟の上で次の地震への備えを強化していく(べき)だと話した。一方地震調査委員会は去年1月の能登半島地震の地震を始め石川県能登地方で続く2020年から続く一連の地震活動への見解を公表した。今後の地震活動を見直すことは難しいとしたうえで、当分の間強い揺れや津波に注意が必要だとしている。
社会部・災害担当の及川緑記者の解説。南海トラフ巨大地震の確率、あの日向灘の地震とは関係がないということだが、ではなぜこれほど上がったのだろうか。実は南海トラフの巨大地震の確率は1桁単位で毎年算出されている。去年は74%から81%、ことしは75%から82%だった。地震調査委員会ではこの最小と最大の数字をそれぞれ四捨五入する。すると去年は70と80、ことしはともに80、このため大きく確率が上がったように見える。ではこの80%程度という数字だが、これはどう受け止めたらいいのだろうか。地震や地殻変動のメカニズムに詳しい西村卓也教授はこのように話している。すごく危なくなったということではなく「地震の予測に不確定性がある中での1つの数字としてとらえるべき。確率に一喜一憂せず、備えを強化し、防災意識を高めていくことが重要」。
この不確定性というのは、これはなぜこう言ってるのだろうか。実は確率の出し方についてはさまざまな方式があり、それによって数字が変わりうる。過去、南海トラフで起きた地震。単純に計算すると、発生間隔は平均しておよそ119年になる。単純に計算するとここから今現在は80年ぐらいということになる。実は南海トラフの確率を出す際、直前に起きた地震の規模が大きければ次の地震までの間隔が長くなり、逆に規模が小さければ間隔が短くなる、つまり早く起きるとする計算手法が取られている。昭和の地震というのは、それまでと比較すると規模が小さいものになる。この119年という間隔よりは短い間隔、早く起こるという計算結果になる。一方、西村教授によると、もし別の手法で計算した場合、確率は20%から40%くらいのものもあり、こうしたことからも不確定性があると指摘している。この差はどう捉えればいいのだろうか。確実なのは南海トラフ巨大地震は過去に繰り返し起きていることが分かっている地震だということだ。昭和の地震からもう80年がたつ。西村教授は地殻変動のデータから見てもひずみはかなりたまっていて、確実に地震の発生に近づいていると指摘している。しかも起きた場合の被害は極めて甚大。そのため確率の変化に一喜一憂せず、次の地震に対する備えを強化し続けることが重要だと訴えている。さらに南海トラフにかぎらず、千島海溝、日本海溝の巨大地震の確率も高い。今回の発表を揺れや津波への備えを進めるきっかけにしていただきたいと思う。
阪神・淡路大震災から30年となり、NHKが被害が大きかった地域に住む人を対象にアンケートを行ったところ、震災を経験した人の6割余りが記憶や教訓が風化していると思うと答えた。兵庫県内の12の市に住む人を対象にインターネットでアンケートを行った。記憶の継承に有効だと思う手段についても尋ねたところ、10代と20代では「学校の防災教育」が31%と最も多くなり、若い世代が防災教育の有効性を実感していることがうかがえた。
神戸市の小学校で教師を務める木畑優紀絵さん。阪神淡路大震災で当時小学4年生だった弟を亡くした。今も毎年11月に誕生日を家族で祝っている。30年という時を経て遺品から見つかった弟の1ページだけ書かれた日記帳。この日記をもとにクラスの子どもたちの授業に臨んだ。木畑さんが勤める学校では毎年1月17日の近くに震災の授業を行っている。木畑さんはこれまで授業で弟について深く話すことを躊躇していた。そんな中、久しぶりに遺品を開いたとき、弟の日記があることに初めて気付いた。震災の3日前に書かれたもの。友達と遊んだ楽しかった一日がつづられていた。日記帳が伝える突然絶たれた命。次の授業では弟の遺品を初めて子どもたちに見せることにした。
震災を伝える授業の日、今、担任をしているのは弟と同じ小学4年生。子どもたちの前に立ち、木畑さんは震災で弟が亡くなったことを話した。木畑さんは震災の体験を自分のことばで語る大切さを改めて感じている。神戸市の小学校で教師を務める木畑優紀絵さん。阪神淡路大震災で当時小学4年生だった弟を亡くした。今も毎年11月に誕生日を家族で祝っている。30年という時を経て遺品から見つかった弟の1ページだけ書かれた日記帳。この日記をもとにクラスの子どもたちの授業に臨んだ。木畑さんが勤める学校では毎年1月17日の近くに震災の授業を行っている。木畑さんはこれまで授業で弟について深く話すことを躊躇していた。そんな中、久しぶりに遺品を開いたとき、弟の日記があることに初めて気付いた。震災の3日前に書かれたもの。友達と遊んだ楽しかった一日がつづられていた。日記帳が伝える突然絶たれた命。次の授業では弟の遺品を初めて子どもたちに見せることにした。震災を伝える授業の日、今、担任をしているのは弟と同じ小学4年生。子どもたちの前に立ち、木畑さんは震災で弟が亡くなったことを話した。木畑さんは震災の体験を自分のことばで語る大切さを改めて感じている。
ガソリン価格を抑えるため政府が石油元売り各社に出している補助金がきょうから縮小される。これに伴ってレギュラーガソリンの小売り価格が1リットル当たり185円程度まで上昇すると見込まれている。このニュースについて詳しく見ていく。原油価格の高騰を受けて政府は3年前の1月からガソリン価格を抑えるための補助金を石油元売り各社に出している。この補助金は継続するもののその額が1リットル当たり5円程度、きょうから縮小される。実は先月も縮小されており、レギュラーの小売り価格は全国平均で1リットル当たり180円を上回っている。今回のさらなる縮小で今月中にも185円程度まで上昇すると見込まれている。政府は今後も状況を見ながらこの軽減策を段階的に見直していくとしている。
従業員の教育訓練費を増やした法人への追加の税の優遇措置について会計検査院が調べたところ対象の7割余りが追加でかかった費用を上回る税額控除を受けていたことが分かった。国は給与などを増やした企業に対する法人税の税額控除について2018年度から学び直しや研修といった従業員の教育訓練費を増やした企業を対象に一定の条件を満たした場合に追加の税額控除を行っている。会計検査院が2021年度までの4年間にこの追加の税額控除を受けた延べ1万2800余りの法人について調べたところ76%に当たる延べ9812法人が追加でかかった費用を上回る税額控除を受け、その総額が214億円に上っていたことが分かった。追加控除を受けた額は大企業はかかった費用の2倍前後、中小企業は4倍前後で中には数十万倍に上ったケースもあったということだ。
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政府は賃上げの実現に向けて適正な価格転嫁を後押しするため、不利な取引価格を一方的に決める行為を禁止することなどを盛り込んだ下請法の改正を検討している。「下請け」という用語が、発注者と受注者の上下関係をイメージさせるとして、かわる用語を検討していた。「中小受託事業者」という用語に改めることで発注者と受注者の対等な関係作りを促す狙い。
資生堂は横浜市にあるグローバルの研究開発拠点をリニューアルし、施設の研究員などが訪れた消費者に対して肌や歩き方などのデータをもとに将来の肌の状態を予測、その人にあった化粧品のアドバイスなどを行う取り組みを始める。研究員と生活者を直接つなぐことで、より消費者のニーズに沿った商品開発につなげる狙い。
コーセーはインドの化粧品会社「フォックステイル」の株式を10%取得し、戦略的な提携を結んだと発表した。中国での販売の低迷などを受け、インドでの事業基盤を強化したい考え。
経済情報を伝えた。
2大会連続の冬のパラリンピック出場を目指すパラクロスカントリースキー・視覚障害のクラス・有安諒平(37)。競技では先行するガイドの声を頼りにコースを把握する。ガイド・藤田佑平とはタッグを組んで6年目。藤田は「有安の100%を常に出させる存在にならないとと思っている」と話す。競技を始めて3年で出場した2022年の北京大会では経験不足から満足した結果が出せなかった。ミラノコルティナ大会に向けて一つ一つの動きを見直し、食事管理も徹底している。先週行われたアジアカップでは国際大会で初の金メダルを獲得した。
7時38分ごろ、東北地方で最大震度3を観測する地震があった。震源は浦河沖、深さ50km、マグニチュードは4.7と推定される。津波の心配はない。