2025年1月16日放送 6:30 - 7:00 NHK総合

NHKニュース おはよう日本
注目の経済&世界の話題をまとめて!

出演者
渕岡友美 檜山靖洋 首藤奈知子 三條雅幸 今井翔馬 神子田章博 是永千恵 大谷舞風 
(ニュース)
ドイツ 2年連続のマイナス成長

ドイツの連邦統計局は15日、去年1年間のGDP(国内総生産)の速報値を発表した。前年と比べた伸び率は実質でマイナス0.2%となり、マイナス0.3%だったおととしから2年連続でマイナス成長となった。ドイツが2年連続でマイナス成長となるのは、経済が低迷し「欧州の病人」と呼ばれていた2002年〜2003年にかけて以来。発表では去年の伸びについて「輸出を巡る競争の激化やエネルギー価格の上昇、高止まりする金利などの構造的な圧力が経済発展の妨げとなった」と説明している。ドイツは長年、価格の安いロシアからの天然ガスが製造業などの競争力を高めてきたが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて輸入が停止し、自動車や化学などの主要産業が不振に陥っている。また、中国の低価格EVとの競争激化で、自動車最大手フォルクスワーゲンの業績が悪化している。来月下旬に予定される議会選挙でも、経済政策が主要な争点となっている。

キーワード
ドイツ連邦統計局フォルクスワーゲンベルリン(ドイツ)国内総生産
ロシア 軍事パレードに北朝鮮軍参加

ロシアと北朝鮮は、有事の際の軍事的な相互支援などを明記した「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結し、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに北朝鮮が兵士を派遣するなど、軍事面での関係を強化している。ロシアのベロウソフ国防相は15日、政府の会議で「ことし5月9日に首都モスクワの赤の広場で行う戦勝記念日の軍事パレードに、10か国が参加する」と明らかにした。ベロウソフ国防相は「19の友好国の軍部隊が招待されており、すでに10か国が参加を表明している」と述べたが、具体的な国名には言及しなかった。これについて、ロシアの外交筋はNHKの取材に対し「北朝鮮軍が軍事パレードに参加することは、すでに決定事項だ」として、「北朝鮮軍から初めて数十人規模の参加がある見通しだ」と明らかにした。また、別の外交筋も「モスクワとピョンヤンの間で政治的な決定は下された」と述べたうえで、「ことし8月下旬にモスクワで開催される音楽イベントにも、北朝鮮の軍楽隊が参加する見通しだ」と明らかにし、「こうしたイベントへの北朝鮮軍の参加は初めてだ」と指摘した。

キーワード
アンドレイ・レモヴィチ・ベロウソフ包括的戦略パートナーシップ条約朝鮮人民軍
おはBiz
去年の訪日客数3,686万人余

去年1年間に日本を訪れた外国人旅行者は3686万人余りとなり、過去最多となった。グラフ・訪日外国人旅行者数の推移を紹介(出典:日本政府観光局)。2019年まで3188万人と順調に増えていたが、コロナ禍を受けて一気に落ち込み、段階的に回復して去年過去最高となった。今、ホットなスポットが“天下分け目の合戦”で知られる岐阜県の関ケ原町。世界的なヒットとなったドラマ「SHOGUN将軍」の舞台が「関ケ原の戦い」前夜となっていた。ドラマの配信が始まって以降、岐阜関ケ原古戦場記念館には戦国武将に関する展示などを目当てに、外国人旅行者が相次いで訪れている。一方で喜べないのが、観光地に旅行者が集中し地域の暮らしに悪影響を及ぼすオーバーツーリズムの問題。京都市では路線バスが混雑したため、通常のおよそ2倍の運賃で京都駅と観光地を結ぶバスを運行する対策を進めている。政府は、対策を強化する自治体に財政支援などを行うことにしている。オーバーツーリズム対策について、観光庁の秡川直也長官は会見で「地域における課題・実情があると思うので、観光庁としても後押しをしながら良い成果を出し、その取り組みを全体で共有することをやりながら引き続き取り組んでいきたい」と述べた。政府は日本を訪れる外国人旅行者を去年の3686万人から2030年には6000万人、そして消費額を去年の8兆円から15兆円へと、大幅に引き上げる目標を掲げている。今後さらに外国人旅行者を増やしていくためには、オーバーツーリズム対策に加えて、三大都市圏に集中する外国人旅行者を地方を観光地へどう導いていくか、さらに空港などの受け入れ体制の整備などが課題となる。

キーワード
SHOGUN 将軍オーバーツーリズム京都市国際観光振興機構岐阜関ヶ原古戦場記念館秡川直也観光庁関ヶ原の戦い関ヶ原町(岐阜)
野菜価格 平年を大幅に上回る

農林水産省は、今月6日から8日までのキャベツや白菜などの8品目の野菜のスーパーなどでの平均価格を調査し、きのう発表した。それによると、主な産地で先月雨が少なかったことなどによる影響で、キャベツは1キロあたり534円で平年のおよそ3.2倍、白菜は2.1倍、レタスはおよそ1.8倍、大根はおよそ1.7倍などとなっている。今後の見通しについては、今月いっぱいは平年よりも高い傾向が続くとみられるとしている。こうした中、野菜や花の種などの開発や生産を行うメーカーでは、気候の変化に対応できる新しい品種の開発を続けている。メーカーによると新しい品種の開発は、病気への強さ、形や味の良さなどに応じて交配を重ねたうえで、国内外での試験的な栽培を経て、通常10年ほどかけて行われるという。去年からことしにかけては、厳しさを増す夏の暑さなどに強く、安定した量を収穫できるミニトマトや、暖冬でも必要以上に大きく成長せず、形を保ちやすいといった特徴を持つ白菜などの種の販売を始めた。

キーワード
だいこんはくさいキャベツサカタのタネミニトマトレタス農林水産省
米国 費者物価上昇率(12) +2.9%の上昇 インフレ再加速 懸念 後退

米国の先月の消費者物価指数が発表され、インフレの再加速の懸念が後退したという数字が出ている。

キーワード
消費者物価指数
「外国歳入庁を創設」と投稿

米国のトランプ次期大統領は14日、自身のSNSで「関税など外国からのすべての歳入を徴収するために、外国歳入庁を創設する」と投稿し、新たな政府機関を大統領に就任する今月20日に創設すると明らかにした。トランプ次期政権が今月20日以降、実際にどういった国々や製品を対象に関税を課していくのかが注目される。

キーワード
Truth Socialドナルド・ジョン・トランプ
Eyes on どう維持する?バリの観光産業

アジア有数の観光地・インドネシアのバリ島では、観光客の増加に伴って宿泊施設などの建設が進むことで、観光資源でもある伝統的な稲作地帯が減少してしまうという矛盾に直面している。現地からのリポートを紹介。去年は外国人旅行者が1日の平均でおよそ1万7000人訪れ、コロナ禍前の水準にまで回復した。観光客を受け入れる宿泊施設も急増。2022年には年間でおよそ500軒の施設が建設されるなど、開発が加速している。背景にあるのは、活発化する海外からの投資。外国人向けに不動産の仲介や管理を手がける会社に話を聞いた。インドネシアでは外国人が土地を所有することができないため、投資家は土地を利用する権利を地元の農家から買って、宿泊施設を建設。農家にとっても安定した収益が見込める。開発が進む一方で、減少しているのが田んぼ。中でも棚田はバリ島を代表する景観の1つで、一部は世界遺産を構成する要素にもなっている。2017年の画像を見ると緑や茶色のエリアが目立っていたが、2023年には広範囲にわたって建物や道路が増えているのが分かる。開発を規制すべきかどうか、行政側の対応も定まっていない。中央政府は去年10月、観光客が集中する島の南部で新規の宿泊施設や飲食店などの建設を2年間規制する方針を打ち出した。しかし選挙の結果、ことし3月に就任する予定の知事は、規制の実施に慎重な姿勢を示している。地域の観光にとって何が重要なのか。専門家は長期的な視点で捉える必要性を指摘する。城西国際大学観光学部・佐滝剛弘教授は「(景観が)失われつつあることになると観光資源そのものを毀損することになる。そうすると長い目でみると結局、観光客は減ってしまう。より長く観光地として存続していく、持続的というキーワードをきちんと住民側も行政側も確認しておくことが重要」と述べた。厳しい規制が導入されれば、経済の発展に影響が出るかもしれない難しい問題。自然の景観を売り物にする多くの観光地に共通する問題かもしれない。

キーワード
インドネシアイ・ワヤン・コステルバリ島城西大学
経済情報
阪神・淡路大震災30年
被災地 勇気づけた “がんばろうKOBE”

神戸市を本拠地としていたプロ野球・オリックスブルーウェーブは、阪神淡路大震災があった1995年“がんばろうKOBE”というスローガンを掲げリーグ優勝。多くの被災者を勇気づけた。実は当時の関係者には、心に刻まれている敗戦がある。復興に大切なことを気付かされたという試合。当時の外野手・田口壮さんは、その試合の独特な雰囲気を今も覚えている。超満員のスタジアム、マジック1で迎えたこの日の試合は、本拠地でリーグ優勝を決める最後のチャンスだった。震災で傷ついた多くの人が、歓喜の瞬間を心待ちにしていた。試合は2点リードの8回、マウンドに上がったのは守護神・平井正史投手。この年、高卒2年目ながら15勝27セーブという驚異的な成績を上げ、まさに快進撃の立役者だった。この試合をパブリックビューイングで観戦していた小林幹志さん。高校生のとき芦屋市内で被災し、自宅は半壊。3か月にわたって親戚の家などに避難を余儀なくされた。しかし、自分より深刻な被害に遭った人がいる中、苦しい思いを吐き出せない日々を送っていた。そうした中、心の支えとなったのが“がんばろうKOBE”を掲げ、快進撃を続けるオリックスだった。オリックスの野球を見ると被災したつらさから離れられ、前を向く力をもらえたという。地震から8か月、あらゆる逆境を耐え抜いてきた頑張りを被災地で共にたたえ合いたいとの思いで観戦していたのがこの試合だった。しかし、平井投手がピンチを招き、8回、ツーアウト満塁。上がった打球を捕ればピンチを切り抜けられる、飛び込んでいたのは田口さんだった。自分が未熟なせいで失点を防げなかった、その悔しさが今も残っている。オリックスは逆転負けし、本拠地での優勝はかなわなかった。しかしマウンドを降りるとき、平井投手に大きな拍手が起きた。敗戦の中で起きた拍手に、田口さんは大切なことを教わった。「人の絆、つながり、助け合い、思い、全部詰まってたかな。助け合いながら前に進むっていう、震災の復興において大事なこと、念頭に置かないといけないひとつが“がんばろう”だよっていう、みんなでなんとかしていく」と述べた。震災から30年。球団では当時の写真展を計画している。発案者は震災当時からの球団職員、花木聡さん。チームと共に歩んだあのときの被災地の姿を知ってほしい。花木さんの願い。

キーワード
オリックス・ブルーウェーブ神戸(兵庫)阪神・淡路大震災
(経済情報)
経済情報
おはよう天気
全国の気象情報

渋谷からの中継で全国の天気予報。

キーワード
渋谷(東京)
交通情報
鉄道情報
道路情報
(気象情報)
関東の気象情報

関東の気象情報。

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.