ロシアと北朝鮮は、有事の際の軍事的な相互支援などを明記した「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結し、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに北朝鮮が兵士を派遣するなど、軍事面での関係を強化している。ロシアのベロウソフ国防相は15日、政府の会議で「ことし5月9日に首都モスクワの赤の広場で行う戦勝記念日の軍事パレードに、10か国が参加する」と明らかにした。ベロウソフ国防相は「19の友好国の軍部隊が招待されており、すでに10か国が参加を表明している」と述べたが、具体的な国名には言及しなかった。これについて、ロシアの外交筋はNHKの取材に対し「北朝鮮軍が軍事パレードに参加することは、すでに決定事項だ」として、「北朝鮮軍から初めて数十人規模の参加がある見通しだ」と明らかにした。また、別の外交筋も「モスクワとピョンヤンの間で政治的な決定は下された」と述べたうえで、「ことし8月下旬にモスクワで開催される音楽イベントにも、北朝鮮の軍楽隊が参加する見通しだ」と明らかにし、「こうしたイベントへの北朝鮮軍の参加は初めてだ」と指摘した。