農林水産省は、今月6日から8日までのキャベツや白菜などの8品目の野菜のスーパーなどでの平均価格を調査し、きのう発表した。それによると、主な産地で先月雨が少なかったことなどによる影響で、キャベツは1キロあたり534円で平年のおよそ3.2倍、白菜は2.1倍、レタスはおよそ1.8倍、大根はおよそ1.7倍などとなっている。今後の見通しについては、今月いっぱいは平年よりも高い傾向が続くとみられるとしている。こうした中、野菜や花の種などの開発や生産を行うメーカーでは、気候の変化に対応できる新しい品種の開発を続けている。メーカーによると新しい品種の開発は、病気への強さ、形や味の良さなどに応じて交配を重ねたうえで、国内外での試験的な栽培を経て、通常10年ほどかけて行われるという。去年からことしにかけては、厳しさを増す夏の暑さなどに強く、安定した量を収穫できるミニトマトや、暖冬でも必要以上に大きく成長せず、形を保ちやすいといった特徴を持つ白菜などの種の販売を始めた。