5人に1人が65歳以上の日本で今増え続けているのが認知症。こうした中、認知症のある人が見ている世界を身近に感じてほしいと旅行ガイドのような本が制作された。先月札幌で開かれた講演会。認知症のある人の頭の中で起きていることを映像化したもの。制作したのは慶応大学大学院の特任教授で作家の筧裕介さん。認知症のある人の世界を誰でも分かりやすく身近に感じてほしい。そんな思いでまとめたのが旅行ガイドのような「認知症世界の歩き方」。札幌で認知症と診断された65歳以上の人数はおよそ6万人。高齢者の9人に1人の割合で、2050年度には7人に1人に増えると予想される。今までしっかりとしていた身近な人が突然変なことを言い始め、戸惑いや否定が始まる認知症。今まで知らなかった世界を知ることで苦しかった日常を変えることができる。