1945年3月の兵員輸送船内の音声を伝えた。第6海兵師団をはじめアメリカ軍54万の兵士たちは沖縄に向かっていた。録音記録はリラックスした様子で始まっていた。海兵隊に所属するラジオ通信兵が録音を担った。記録は通信兵による実況と兵士たちへのインタビューが中心だった。「怖い」といった兵士の本音も録音されていた。アメリカを中心とする連合国軍は日本が侵攻していたアジア太平洋の島々を次々と制圧。日本の絶対国防圏内に侵入し日本本土に迫っていた。アメリカ軍は読谷村を上陸地点に選んだ。読谷村を拠点に南北に分かれて進軍することで10万の日本軍を分断する狙いだった。