今日の特集は、法廷を舞台に警察とテロリストとの戦いを描いたミステリー「法廷占拠 爆弾2」(講談社)を紹介。著者・呉勝浩さんは2015年のデビュー以来、江戸川乱歩賞をはじめ多くの文学賞を受賞した人気ミステリー作家である。代表作ともいうべき作品が2022年に発表した「爆弾」でその年のミステリーランキングを席巻した。首都・東京に仕掛けられた爆弾を巡り警察と爆弾魔・スズキタゴサクとの取調室での攻防を描き直木賞候補にもなった。前作「爆弾」でスズキタゴサクが逮捕された1年後を描いているのが「法廷占拠 爆弾2」である。最新作の「法廷占拠 爆弾2」はスズキタゴサクの裁判中に銃を持ったテロリストが法廷を占拠する。その目的は死刑囚の死刑の執行というものだった。警察・テロリスト・スズキタゴサクも加わった三つ巴の頭脳戦が始まる。