沖縄・八重瀬町では今月6年ぶりに行われる五穀豊穣を祈る豊年祭を前に、祭りで披露される踊りなどの練習が連日行われている。およそ300年の歴史があると伝えられる獅子舞が登場する八重瀬町・志多伯地区の豊年祭は、旧暦の8月15日、十五夜にあわせて実施される。ことしは今月17日と18日の2日間、6年ぶりに行われる予定で、参加者たちは本番2か月前の7月から公民館に集まって練習を続けている。先月29日に行われた練習にはおよそ40人が参加し、芸能の経験者などに教わりながら琉球舞踊の「谷茶前」や「四つ竹」の動きなどを練習していた。志多伯地区では、高齢化などの影響で集落を練り歩く「道ズネー」や舞台演目に参加する人が年々減っているという。ことしの豊年祭では初めて地区外の人にも参加を呼びかけ、祭りの存続と継承の取り組みを進めている。