カナダ西部のカナナスキスで開かれる今年のGの7サミットは日本時間の明日未明に開幕する予定で、現地の空港には15日石破首相やアメリカのトランプ大統領、ドイツのメルツ首相やメンバー国の首脳が続々到着。サミットではイスラエルとイランの軍事衝突で緊迫化する中東情勢も議題となる見通し。イギリスのスターマー首相はカナダのカーニー首相と会談し、イスラエルとイランの軍事衝突は最重要の問題とした。スターマー首相は「緊張緩和が地域と世界のために必要だと訴える機会となる」などコメント。また、ロイター通信は関係者の話として「各国首脳が緊張緩和を呼びかける共同声明を発表の予定」と伝えた。さらにウクライナやインド太平洋地域などの情勢をめぐっても意見がかわされる見通しで石破首相としては国際社会の平和と安定へ取り組む姿勢を強調し、G7が結束する重要性を確認したい考え。そしてアメリカの関税措置によって先行きが不透明感が高まる中、世界経済の見通しや経済安全保障、サプライチェーン強じん化などについても議論を深めたいとしている。一方、石破首相はトランプ大統領と日米首脳会談を予定、日本時間あす未明に行う方向で調整しているという。会談では一連の関税措置を受けた交渉で一定の合意が得られるかが焦点となる。さらにサミットに招待国として参加する韓国のイ・ジェミョン大統領やウクライナのゼレンスキー大統領らとも初めてとなる首脳会談を行う予定で各国との関係強化を図りたいとしている。