8位:大阪府。去年より1ランクダウンの大阪だが、まもなく閉幕する大阪・関西万博は大いに盛り上がった。ミニ鉛筆削りを作る工場は大阪だけ。それが中島重久堂。1960年代、ミニ鉛筆削りは国内で十数社が製造していたが、シャープペンシルなどの普及により激減。2013年、欧州最大の見本市に中島重久堂の鉛筆削りを出品したところ、“切れ味がまるで日本刀のよう”と話題に。ニューヨーク現代美術館MoMAのバイヤーの目にとまり、ミュージアムショップでも販売された。昭和の食卓にあった花柄のポットを作っているのは大阪だけ。それが象印ファクトリー・ジャパン 福町工場。木目の食卓に花柄ポットを置くと華やかになるとヒットを飛ばした。現在、復刻版がリバイバルヒット中。大阪府豊中市には豊中市立第一中学校から第十八中学校まである。豊中市は高度経済成長期に急速に人口が増加し、子どもの数も急増。しかし、第六中学校・第十中学校・複数の小学校が統合し、現在は「庄内さくら学園」と全く違う名前になった。日本で唯一シンバルを作っているのは大阪。それが70年以上続く大阪の金属加工メーカー小出製作所。金属の板を高速回転させながら棒を押し当てて変形させるヘラ押し加工が得意だったため、その技術を駆使し、手作業で唯一国産のシンバルを作り出している。作り始めたのは平成10年ごろから。