自動車業界はエネルギーの消費効率の向上に直結する軽量化をはかるため様々な取り組みを進めている。脱炭素社会へ向けて石油の使用量を抑えて軽量化も実現できる「セルロースファイバー」と呼ばれる素材が注目されている。愛知県豊田市の「まちモビ」は豊田市が運営する、気軽に電動モビリティが借りられるサービス。このモビリティを手掛ける豊田鉄工。トヨタ自動車系の自動車のプレス部品メーカーでプラスチック樹脂を使用した製品を生産していて、今、「セルロースファイバー」を使った生産に取り組んでいる。セルロースはイネ科の植物ソルガムから抽出したもの。ソルガムは世界5位の生産量を誇る穀物。成長が早く、1年に2回収穫できる。セルロースファイバーは細分化するコストを抑えたもので、新素材はこのセルロースファイバーをプラスチック樹脂に混ぜて作る。その狙いは石油由来の原料を削減すること。強度も25%以上向上する。脱石油と軽量化を実現するセルロースファイバー。この燃料として注目されるソルガムを国内で安定生産することを目指した取り組みも進んでいる。