中国の今月の製造業の景況感を示す指数は、景気判断の節目となる「50」を5か月連続で下回った。不動産不況の長期化などを背景に、国内需要の停滞が続いていることが主な要因。中国の国家統計局が製造業3200社を対象に調査した、今月の製造業PMI(購買担当者景況感指数)は49.8となった。景気のよしあしを判断する節目となる50を5か月連続で下回った。不動産不況の長期化などを背景に国内需要の停滞が続いていることで、輸入に関する指数が低下したことなどが主な要因。規模別では大企業は50.6と50を上回った一方、中規模の企業は49.2、小規模の企業は48.5だった。サービス業など非製造業の指数は先月から0.3ポイント低下して50.0だった。中国では、景気を下支えするため中国人民銀行が追加の金融緩和に踏み切ったほか、中国共産党も積極的な財政政策を推進する方針を打ち出していて、今後、政府がどのような景気刺激策を打ち出すかが焦点。