奥日光の豊かな自然を守るため、赤沼−千手ヶ浜まで約10キロ区間は一般車両は通行禁止となっている。この区間は徒歩または時期によって6往復している低公害バスでしか行くことが出来ない。終点の千手ヶ浜は中禅寺湖の西側。人気スポットである北、南側とはひと味違った景色を楽しめる。途中のバス停は3カ所。運賃は一律片道500円(中学生以上、6〜12歳は250円)。バスは1分程で国道を逸れ、森の中へ入る。10分ほど走ると、野生の猿、ニホンジカ、アナグマ、キツネを見ることができる。今の時期、美しい紅葉に彩られた森の景色を楽しめる。出発から約30分で終点「千手ヶ浜」バス停に到着。目的地の中禅寺湖の西側までは歩いてすぐ。中禅寺湖に沿って左回りで南側に歩くと、道路がなく自然が多く残るハイキングコースを歩くことができる。千手堂は千手ヶ浜の名前の由来になったお堂。立木観音の奥社。中には千手観音がおさめられている。千手堂から中禅寺湖をはさみ、反対側には世界遺産に含まれる日光山輪王寺別院「中善寺立木観音堂」がある。東にある中善寺の立木観音は、日光を開山した勝道上人が出合った千手観を彫ったとされる。西側の千手堂は千手観音と勝道上人が出合った場所。
住所: 栃木県日光市中宮祠2480-1