能登半島地震の影響で一年遅れの「二十歳の集い」に参加した沖崎愛子さん。振り袖姿を一番に見てもらいたかったのは愛子さんの祖母・百合子さん。この振袖は百合子さんがプレゼントしたものだった。港近くの市場で30年以上働いてきた百合子さん。その市場は火災で焼失。貯金を崩して購入したのがこの振袖だった。地震直後、自宅の中は物が散乱した状態に。家の壁にはひずみが生じ洗面所のドアも壊れたまま。金沢で職に就いた両親と祖母は金沢とこの家を行き来する2拠点生活をしているという。被災地で一年遅れの「二十歳の集い」に参加した去年の新成人たちは新たな一歩を踏み出した。