金沢駅に降り立ったのは仲間を募っていたMeiji Seika ファルマの小林さん。向かったのは辰巳化学でコンソーシアムへの参画を決めていた。この日は辰巳の工場長・中岡さんも参加して重要な会議が開かれた。話し合われたのはレバミピドという胃の薬の製造統合についてである。それぞれが作っていた同じ成分のレバミピドを辰巳化学1社に集約することが決まった。できあがった製品は明治でも販売する。その後辰巳の社員が明治の生産部門のスタッフを製造現場へ案内する。これまでライバルだった2社が1つの薬で手を組んだのである。今回の統合で辰巳はレバミピドをこれまでの3倍作ることとなる。その分、自社で製造していた別の薬を他社に作ってもらうことも決まり来年6月からの増産を目指すことに決まった。動き出した明治の新・コンソーシアム構想の参加企業は7社に増え、22の薬で統合に向けた協議が始まった。こうして再編への道を歩みだしたジェネリック業界に国はどう考えているのか。
