米価格の高騰について。政府は今朝、備蓄米の放出を今年夏まで毎月実施すると発表した。直近1週間の全国のスーパーでの平均価格は税込で5kgあたり4000円を超え、13週連続で値上がり。去年同時期の2倍を超える状況が続いていて、現状備蓄米による効果はみられていない。農林水産省は「この期間に流通した米に占める備蓄米の割合は小さい。効果が価格に反映されるにはもう少し時間がかかる」としている。一方でスーパーや卸売業者からは「備蓄米以外の米の仕入れ価格に変化がなく値下げは難しい」や「米の不足感そのものが解消されていない」といった声が上がっている。中には米価のさらなる値上げを迫られているスーパーもあるとのこと。卸売業者間で必要な米を調達し合う「スポット」という取り引きでは値下がりがみられたものの、値下がり幅はわずかで依然高止まりの状況は続いている。多くの関係者からは「根本的に米の生産量が足りていない。そこが解消されなければ不安感は払拭されない」との声が上がっている。