農林水産省は例年7月下旬に向こう1年間の主食用米の需要量の見通しを示している。去年7月に公表された去年から今年のグラフは673万tだった。きのう公表されたコメの需要量は、711万t。背景の1つはインバウンドの増加が挙げられ、和食を好む外国人旅行者が増えてコメの需要が伸びたと考えられている。多くの農家は農林水産省が発表する需要量の見通しをもとに生産量を決めていた。見通しより実態が多くなるとコメ不足につながりかねない。1970年代以降コメの生産調整が行われ、需要の見通しに基づき生産量を抑えてきた。23・24年度の2年連続で当初の見通しから上振れている。新たな需要見通しは、2027年度から根本的に見直すとしているコメ政策を踏まえて検討される見込み。