国内では2021年以降、鳥インフルエンザに感染したカラスの死骸が見つかるケースが急増している。北海道大学の研究グループが、ここ数年国内で流行しているタイプの「H5N1」型のウイルスがカラスでどのように増えるか実験を行ったところ、感染させた3羽すべてが6日以内に死んだほか、ウイルスが肺や気管だけでなく脳や腸など多くの臓器で増殖していたという。10年以上前に流行したタイプのウイルスで実験を行った際は、肺や気管以外ではほぼ増殖せず死亡する割合も低かったということで、研究グループは「現在のウイルスはカラスで増殖しやすくなっている可能性がある」としている。専門家は「カラスでの感染が拡大した結果、養鶏場などにウイルスを持ち込んでいる可能性がある」として、対策が必要だとしている。北海道大学・迫田義博教授のコメント。