円相場は一時139円台まで円高に戻っている。約7か月ぶりの円高水準となっているが、加藤財務大臣とベッセント財務長官の会談でアメリカ側が円安の是正を要求すると見られていることが背景にある。竹下隆一郎氏は円高は円の価値が高まったわけではなくドルへの不安感が材料だと言及。トランプ大統領はFRB・パウエル議長に対し早期の利上げを要求だけでなく批判も行い、これも中央銀行の独立を揺らがせるものとなっている。IMFはトランプ関税は世界の成長率を押し下げると推測し、2025年の世界の実質成長率を1月の予想から0.5ポイント減の+2.8%に下方修正させている。貿易戦争の激化は更に成長を押し下げると見られる。