アメリカのFRBの理事にトランプ大統領に近いスティーブン・ミラン氏を充てる人事が連邦議会上院で承認された。FRBに対するトランプ大統領の影響力が強まる可能性がある。任期は来年1月までとなる。ミラン氏は投資会社などでの勤務を経て、トランプ政権の1期目には財務省の上級顧問を務めるなど、トランプ大統領の側近の1人と言われている。ただ、政権の役職を辞任せずにFRB理事に就任することに対して、野党・民主党の議員などからは中央銀行の独立性を脅かすものだとの批判も出ている。FRBは16日から2日間、金融政策を決める会合を開くが、ミラン氏はこの会合に出席する見通し。一方、トランプ大統領が先月、FRBのクック理事を解任すると明らかにしたことをめぐり、連邦控訴裁判所が解任を一時的に差し止めるとする連邦地方裁判所の判断を支持したと欧米メディアが伝えた。