日本アカデミー賞最優秀作品賞に選ばれた「侍タイムスリッパー」は最優秀編集賞など全7部門で受賞した。映画を製作したのは安田淳一さん。初めて長編映画を発表したのは11年前で時代劇の経験は全くなく上映はたった1館のみでスタートした。カンフー映画の撮影の手伝いがきっかけで映画に関心を持ったという。独学で映像制作を学び行事を撮影する仕事を開始し、他の仕事もして忙しくしていた。47際で初めて自主制作長編映画を撮影した。その後2作目を作るがどちらも利益が出るほどではなかった。2017年、映画企画コンテストを発見し応募することにした。福本清三さんの性格を反映させた侍が主人公の映画を書き上げた。コンテストに応募したが落選してしまった。制作費の援助は受けられなかった。しかし諦められなかった。福本さんにはマネージャーを通じてオファーした。しかし時代劇は特殊なものが多いため自腹では賄いきれない。そんな中コロナ禍に突入し撮影どころではなくなった。さらにその9ヶ月後福本さんがこの世を去った。侍タイムスリッパーは何一つ前にすすむことはなかった。しかし福本さんのマネージャーから連絡があった。