去年のカタールワールドカップを経て、チームとして円熟の時を迎えつつある日本代表。その中で新戦力として存在感を見せているのが伊藤敦樹。今年6月の代表戦で初招集され、エルサルバドル戦ですぐデビュー。初先発となったトルコ戦では代表初ゴールを決めた。遠藤航は「対人も強いしフィジカル的にも強いですし、今の中盤に必要な個の能力をすごく兼ね備えている選手かなと思っています」と話した。伊藤は、埼玉県出身(旧浦和市)。幼少期から、浦和レッズのサポーターとしてなども足を運んだ。しかし夢への道は平坦ではなかった。浦和レッズの下部組織に6年間所属するがトップチーム昇格は叶わず流通経済大に進学した。そこで3学年先輩の守田英正に出会った。伊藤は「大学で1年間だけ一緒にプレーしてもらって衝撃を受けたので一番リスペクトしている存在」だと明かす。そんな守田から「お前はプロになれるよ」というメッセージを受け取った。一足先にプロに進む先輩の言葉を胸にブレること無く自らの夢へ突き進んだ伊藤。そして2021年憧れの浦和レッズに入団した。1年目からスタメンのザを確保。プロ3年目で日本代表に初選出された。伊藤は、今の夢は次のワールドカップに出ることだと語る。