ことし飛躍が期待される選手へのインタビュー。サッカードイツ1部リーグ：シュツットガルトで活躍するDF・チェイスアンリ選手20歳。高校卒業後、すぐに海外に挑戦し、僅か2年余でトップチームに昇格すると去年9月には、日本選手史上2番目の若さで世界最高峰の舞台・ヨーロッパチャンピオンズリーグデビューを果たした。日本代表入りも期待されるアンリ選手に、ことしにかける思いを聞いた。身長1m88cmの恵まれた体格を生かした1対1の強さとスピードを持ち味に躍進を続けている。アンリ選手は3年前、福島県の高校を卒業後、世界一のセンターバックになると単身ドイツへ。シュツットガルトの21歳以下のチームに加入。しかし最初の1年半は試合にも出られず、苦しい日々が続きた。転機となったのは、日本代表のキャプテン・遠藤航選手。当時、同じクラブに所属していた信頼する先輩がかけてくれたことば「焦らずチャンスを待つ」だった。それを胸に練習を重ねたアンリ選手。海を渡って2年、シュツットガルトのトップチームへの昇格を果たす。シュツットガルト・チェイスアンリ選手が、ヨーロッパチャンピオンズリーグに出場する機会が訪れた。相手は、大会最多優勝を誇るレアルマドリード。対戦を熱望していた。ブラジル代表でもあるビニシウス選手に対して1対1の強さを発揮して、ドリブル突破を阻止。強豪チームを相手に堂々たるパフォーマンスを見せ自信をつけた。世界最高峰の舞台を経験し、成長を遂げるアンリ選手が目指すのは来年のワールドカップ出場。アンリ選手は「キャリアの中で絶対に出たい。世界に名が残るセンターバックやプレーヤーになりたい」と語った。米国人のお父さんを持つアンリ選手。名前のチェイスは、日本語で「追う」という意味で、夢を追いかけてほしいという願いを込めて付けられた。